〜前回までのあらすじ〜

気づいたら南の島に来てた

以上


南国パラダイスA〜ストップウォッチ止まらない☆


月「えっと…それじゃ対策を練ろうか…」
夜神月はLの後ろにさり気なく隠れながら言った。
平静を装っているが、内心穏やかではないだろう。
そんな月に助け舟を出したのは父だった。
総一郎「その前にライト、私のパジャマを着るんだ…その格好では…その…虫刺されが
月「あ…ありがとう父さん…」
親子関係がギクシャクしてしまった
月「竜崎…一旦手錠を外してくれないか?」
L「はい。良かったですね下は履いてて。鍵があるのはズボンのポケットですから」
あえて誰も 何で下を脱ぐ必要があるんだ とは訊かない。
無事月は肌を隠して、改めて言葉を発した。
月「とりあえず現状を把握しよう。ここはどこか?僕らは何故ここにいるのか?
 これから取るべき行動は何か?まずこれらを重点に置いて話そうか」
L「その問いに順に答えていくと、『ここはどこか』『何故ここにいるか』は
 今ある情報だけでは推理できません。従ってこれからと取る行動は
 『情報を集める』事だと思います。一見するとこの場所は南国に属する島に見えるので
 島の規模や先住民の有無、動植物でどの島かは判断できるでしょう」
松田「凄いですねー2人共!」
L「と言うわけで松田さん。原住民がいるか調べてきて下さい」
松田「……え?僕一人ですか?」
L「もし肉食人種に出会っても騒がず慌てず冷静に
 今までの人生を振り返って下さい
松田「死にますよねそれ、死にますよね!?
月「待てよ竜崎、仮に先住民に襲われても島の大きさがわからない以上
 広すぎてまだ探索し終えていないとも考えられ、
 結局松田さんが帰ってくるまで僕らは何もできない。
 第一松田さんが元居た場所に帰ってこられる保障も無いし、
 行かせるだけ無意味じゃないか?」
L「はいそうです。でも邪魔者は早めに始末しておこうかと思いまして
月「成程。さすが竜崎
松田「何二人で納得してるんですか!?嫌ですよそんな危険なミッション!!」
L「仕方ないですね…ではアイバーの同行を許可します。
 アイバーは語学力 心理学 人格変換術 あらゆる社交に必要な物を身に付け、
 たとえギュドンドンド族であろうとも意思疎通が可能です」
アイバー「イエース☆俺に任せてくれ!」
月「体に穴を開ける部族とも交流が出来るとは…やるな、アイバー!」
松田「だ…大丈夫ですね?信用しますよ…」
総一郎「ではまず最初に島の規模を確認するか」
L「そうですね…しかし問題は器具を持っていないので
 正確な大きさを測定できない事ですか…」
月「時間を測定するなら問題無い竜崎。僕は体内時計で正確な時間が計測できる
L「今何時かわかるんですか?」
月「いや…そういうわけじゃないけど何と言うか40秒単位で時間が刻めるんだ
松田「へぇ〜!凄いじゃないか月くん!何でそんな特技があるの?」
月「僕もよくわかりませんが…習慣かな
もちろんキラの時に身に付けた習性である。
L「それでは私と夜神くんが島の規模を計測します。
 夜神さんとウエディは海に船が見えないかどうか見ていて下さい。
 そして松田さんとアイバーが先住民と交流を深める係で
松田「もはや先住民がいる事は確定なんですか…!?


そして一行は3手に分かれた。
月「あぁ…絶対父さんにバレたよな…どうしよう…6分40秒経過
L「夜神くん結構余裕ありますね…私はこれがキラの死の前兆かとビクビクしていますが…
 ビクビクと言えば昨夜の夜神くんの怯え震える姿は非常に愛らしく…」
月「お前の方が余裕に満ち溢れているじゃないか7分20秒経過
 大体、元はと言えば昨日僕が嫌だって言ってるのにお前が
 行為を強要したのがそもそもの原因だよ。
 僕は恥ずかしいって言ったのに8分経過竜崎が無理矢理押さえつけて…っ…とにかく、
 あんな事されれば誰だって怯えて当然だ。
 今度という今度は本当に頭がおかしいんじゃないかと思ったよ8分40秒経過
L「文句を言いつつもしっかり時間を計っているんですね。
 あ、夜神さん達が見えてきましたよ」
月「そんな事言ったって誤魔化されないからな竜崎!
 僕、今回は本当に我慢ならないと思ったんだ。
 お前は痛くないから良いかもしれないが、僕は痛いんだぞ!?9分20秒経過
 昼間はキラだキラだって意地悪するんだから、夜くらい優しく扱ってくれよ!!
 本当に竜崎は……」


遠くから月の怒鳴り声を聞いている局長と泥棒。
総一郎「ら…ライト…!」
ウエディ「小さい島だったのね」
丸聞こえでした


松田「あっ!またさっきと同じ所に着いちゃったみたいですよ!?」
アイバー「ha-ha!これは参ったな、先住民はおろか捜査本部一同にも会えないとは!
松田「笑ってる場合じゃないですよぉぉぉぉぉぉ!!

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