黄金伝説

〜1ヶ月(?)監禁生活2日目〜


相沢「冷静に考えてくれ!これは少年誌なんだ!!
L「仕方ありませんね…では、世界で一般的に行われている尋問を試みます」
松田「どんな方法ですか?」
L「取調べの目標とされるのは"ラポール"を築くことと言われています。
ラポールとは親密な関係の事で尋問官に信頼と尊敬を抱かせ…」
松田「それならもうやってるのでは?あぁ!あれは失敗したんですか?
L「シャーラップ!!言っておきますが、月くん程の人間を信用させるのは難しいんですよ!?
月くんはかなり用心深く、人の考えを読むのに長けています。
彼からのラポールは並大抵の事ではありません」
相沢「じゃあどうするんだ?」
L「いえ、月くんが相手だからと今まで複雑な手を使い続けていました。
なので、もっと古典的な手を試そうと思います。物事はシンプルであればいい…
松田「コミックス派にわからないネタを使わないで下さい!!
L「そのテクニックの名は通称『マット・アンド・ジェフ』です。
いいですか、『マット・アンド・メロ』ではありませんよ?『ジェフ』ですから
相沢「なんで念を押すんだ?
松田「しかもどっから出てきたんですか?メロって

こうして、マット・アンド・ジェフ作戦は開始された…


その頃月は地道にLを倒す計画を熟考していた。
リューク「暇だなー…ライト…何か芸をして楽しませてくれ
月(お前何様!!?ツッコんではダメだ…それよりLを…)

コツ、コツ、コツ、コツ…

月(ん?足音…?しかも複数…どういう事だ…?まだ1日しか経っていないのに…)

コツ、コツ、コツ、コツ…

月(ま…まさか、何か変な事するつもりじゃないだろうな…!?いや、あいつならありえる…!!)

月は心なしか身構えた。
そして、2人の男が、月の囚われている独房の前に立った。
その男達とは…Lと何故か松田。
しかもLはきちっとした礼装(タキシード)で、背筋はピンと伸びている
松田に至ってはパンチパーマにアロハシャツだ

何事!!?

だが暴行目的なら、松田を一緒に連れて来る事は無いだろう。
月は体の力を抜いた。

月(さぁ…何をする気だ?L…)

そして…
沈黙が破られた…

松田「ヘーイ!!そこのガキ!!いい加減白状しろよ、バーカ!!」

………

L「松田さん…そんな酷い事を…大丈夫ですよ、月くん?私が付いてますから…

………………は?
何がどうなってる?
と言うより何がしたいんだ!?

説明しよう!!マット・アンド・ジェフとは!?
別名「グッドガイ・バットガイ」と呼ばれるテクニックで
一人は敵意に満ちて威嚇的だが、もう一方はフレンドリーで気を使ってくる。
まさに北風と太陽の攻撃が容疑者を襲うのだ!!
教科書に出てくる最古のテクニックのひとつだが、あまりに古くからあって
それを聞いた事もない世代の登場により、未だに警察に使われている。
ちなみに、今回のケースの場合
マット→L
ジェフ→松田
…である!!

松田「ほ〜らほ〜ら、早くアレしないとアレだぞ、アレ…何か酷い事になるぞォ〜!!
月「何を言ってるんですか?元々無い頭がさらにどうかしましたか?
L「そうですよ松田さん…可哀想に…月くんが怯えているではありませんか…
「どこをどうしたらコレに怯えられるんだ!?」
L「安心して下さい…私が守って差し上げますから…全てを私に委ねて…
「お前の方が怖いって!!どうしたんだ本当!!?」

松田(やりましたね竜崎!月くん怖がってますよ!)
L(グッジョブ松田…さぁ、もう一押しです)

松田「フッフッフッ…月くん…コレが何だかわかるかな…?」
「…100円均一で売ってる黒板…?」
松田「そう…黒板さ…!僕に逆らったらどうなるか、もうわかるよねェ…?」
L「!?松田さん…貴方、まさか…!!
松田「あぁ!そうさ!!この場でこの黒板を思いっきりかき鳴らすのさ!!」
L「松田さん!!早まった真似はやめて下さい!!
「…別にいいけど…」

ふにゅふにゅキィィィイ…(黒板を引っかく音)


L「ぐぁぁぁアぁ!!やっ…やめろォォオォ!!」

松田「あっはっはっは!!どうだ!!思い知ったか!!」

「2人ともいい年して何やってるの?」

悶絶するLを余所に松田は続けた。
松田「月くん…家族が大事かい…?」
月「いや…そりゃ大事ですけど…今度は何ですか…?」
松田「いいかい…キラについて何か重要な事を言わないと…妹さんが酷い目に会うよ…?」
月(!?な…粧裕に手を出すだと!?…だが松田に何が…いや、実際にするのはLなら…!?)
L「松田さん…冷静になってください!!まさか、貴方は…!?
「え!?なっ何だ!?何をするって言うんだ!?」

松田「今度は粧裕ちゃんの前で黒板を引っかくよ!」

月「勝手にやってろ」




相沢「配役の人選間違えたな…」


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